プロポーズに婚約指輪は本当に必要?
プロポーズの際に婚約指輪を用意したほうがいいのか、迷ってしまう男性は多いのではないでしょうか。婚約指輪を買うタイミングはプロポーズの前か後か、あるいはそもそも買おうか買うまいかで迷っている男性や、貰うか迷っている女性に向けて、婚約指輪を買いに行くタイミングや、婚約指輪は本当に必要なのか、といった疑問にお答えいたします。
婚約指輪とは「愛の証」
婚約指輪は遥か古代ローマの時代から、結婚の約束である愛の証として男性が女性に贈ってきた、長く深い歴史のある文化です。「婚約」というやり取りを、婚約指輪を通して行うことで、とても神聖で厳格なものとして大切にすることができますし、また入籍とは違って「婚姻届」のような書類のない婚約を、唯一「証明」できるのがこの婚約指輪なのです。
だからと言って、「高価なダイヤモンドリングだからこそいい!」というわけでは決してありません。予算の都合でダイヤモンドをより安価な天然石にグレードダウンさせたり、ジュエリー素材をプラチナではなくホワイトゴールドに変えたりして、「今の自分の精一杯」を形にする男性もたくさんいます。
若い頃に旦那さんからもらったイミテーションのリングをいつまでも大切にしまって持っている奥様、というのはドラマのワンシーンでよく見かけますが、重要なのはどれだけ金銭面で高価なものなのかというところではなく、男性が愛を証明するために最大限努力してくれたということが、女性は何より嬉しいのです。
また、少数派ではありますが、「エンゲージリング」にこだわらず、ネックレスや時計、ピアス・イヤリングなどを贈る男性も中にはいるようです(「ゼクシィ結婚トレンド調査2018調べ」より)。いずれにしても、「愛の証を形にして贈ること」が、とても大切だということですね。
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「ふたりで選びたい」が女性の本音?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2018調べ」によれば、「婚約指輪を決めたのは誰?」という質問に対する回答が、「夫」38.9%、「妻」22.6%、そして「一緒に選んだ」が37.5%という割合となっていることが分かりました。この結果から、全体の約6割のカップルが、少なくとも「プロポーズの際に男性側がサプライズで準備する」ということをしていないことが伺えます。
サプライズに喜ぶ女性も多い一方で、贈られた婚約指輪を見てひそかに「これじゃない」と思われていた、なんてこともないとは言い切れません。また、中には婚約指輪は自分の好みで吟味して選びたいと考える女性もいるので、必ずしもプロポーズのその時に婚約指輪を用意することはないのかも知れませんね。
プロポーズ後に女性と一緒に婚約指輪を選ぶメリット
彼女がいちばん欲しいものを選ぶことができるふたりで一緒に婚約指輪選ぶことの最大のメリットは、やはり「彼女がいちばん欲しいものを選ぶことができる」という点です。女性にとっては一生に一度の贈り物、せっかくなら形も大きさも自分好みにしてもらって、見るたびに嬉しくなれるような婚約指輪にしたいですよね。もちろん男性にとっても、サイズやデザインで悩まなくて済むというメリットがあります。
また、婚約指輪と重ねづけできる「セットリング」にしたいという場合、婚約指輪だけを先に用意してしまうと、これに合わせた結婚指輪しか選ぶことができなくなってしまいます。一緒に買いに行くことで、婚約指輪と結婚指輪を合わせて購入することもでき、選択の幅が広がります。
一緒に選ぶ楽しみもプレゼントできる婚約指輪を一緒に選ぶことで、お互いの好みや大切にしたいことなどがより深く知れて、絆が強まるカップルもたくさんいます。「好きなものを選んでいいよ」という演出は、男性が思いやりや包容力をアピールできるチャンスでもありますよね。
それでもやっぱりプロポーズで指輪を渡したい!そんな人におすすめな「プロポーズリング」
それでも、指輪のケースのふたをパカッと開けてひざまずき、「結婚してください!」という、多くの人が抱くプロポーズのイメージに憧れる男性は少なくありません。そんな人におすすめなのがプロポーズリングです。これはジュエリーショップが用意するプロポーズ用のダミーリングのことで、ダイヤのイミテーションを使用したシルバーリングであれば価格は1万円前後で購入することができます。
プロポーズリングを使えば、男性はプロポーズで婚約指輪を用意することができるし、女性はサプライズを楽しめた上に、自分好みの指輪を手に入れることができるため、多少費用は多めにかかってしまいますが、いまとても多くの人に選ばれている方法です。
婚約指輪を買わないカップルも?
意外だと思うかも知れませんが、約3割の夫婦はプロポーズの時を含め、最終的に婚約指輪を買っていないそうです。「ゼクシィ結婚トレンド調査2018調べ」によれば、婚約指輪を買わなかったカップルは全体の29.0%という結果でした。
婚約指輪を買わなかった理由としては、「お金がもったいないから」が36.5 %で最も高く、次いで「結納しなかったので必要なかった」が19.4%、「予算がない」が17.7%、「普段身につけるものではないから」が17.4%と続きました。
婚約指輪は決して安い買い物ではありませんので、やはり経済状況や景気は大きな要因です。また結納を行うこと自体が減少していますし、価値観やファッションの多様化で婚約指輪は普段つけない、仕事の関係であまり着けられないという女性もいるでしょう。
後悔のないように2人で決めることが大切
男女で婚約指輪への価値観は異なります。これから一緒に生きていくパートナーとなるわけですから、お互いが納得できるような選択をする必要があります。
将来結婚する時に婚約指輪が欲しいと答える女性は7割ほどいるそうです。一方で、婚約指輪は女性特有のものであるがために、その重要性をあまり感じない男性がいるのも事実。中には「高価なものじゃなくてもいいから欲しかった」「婚約指輪と結婚指輪を重ねづけするのが夢だったのに」婚約指輪をもらえなかった女性たちからの不満が声が出ることも。
当然ですが、女性が「婚約指輪は必要ない」というパターンもあります。中には男性側の負担を考慮してあえて欲しくないと伝えるパターンもあるでしょうが「代わりに挙式にお金をかけたい」「生活資金として節約したい」などの理由で、本当に望んでいないパターンも。そんな彼女に対して、彼氏が2人の交際のケジメとして婚約指輪をプレゼントしたいと希望するといった先ほどとは逆のこともよくあるそうです。
どちらにせよ、男性側も女性側も、なぜ婚約指輪をプレゼントしないのか、なぜ婚約指輪を受け取らないのか、お互いが納得できる形でしっかり自分の思い・意見は伝えましょう。もし仮に婚約指輪を買わない選択をしたとしても、何かしら違う形で2人の素敵な思い出を残せるように考えられるといいですね。
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