婚約指輪の選び方素材についての基礎知識
婚約指輪のアームに使われる素材は長年プラチナが一般的でしたが、近年では質感の好みやライフスタイル、アレルギーの有無などに合わせて、いろいろな素材が選ばれるようになりました。こちらのページでは、婚約指輪の素材の種類について詳しくご紹介いたします。
婚約指輪の素材は何がいいの?
婚約指輪の素材には、婚約指輪の主役である「宝石」を引き立てることができる素材がおすすめです。「プラチナ」や「ゴールド」が定番の素材として長年選ばれ続ける理由のひとつには、やっぱり「ダイヤモンドとの相性が良い」ことが挙げられます。もちろん素材を他のものにして個性を出したりオリジナリティを高めるのも素敵ですが、あまりに派手な素材を選んでせっかくの宝石がかすんでしまうのはもったいないですよね。
また、婚約指輪には長く変わらない美しさを保って欲しいと願う女性は多いと思います。指輪の素材には、変形・変色しにくいものを選びたいところ。プラチナやゴールドは純度が高いほど柔らかいため、他の金属を配合して強度を高めた素材を選ぶのが一般的です。他にも、近年注目の「チタン」や「タンタル」などは、固く変形しにくいのが特徴です。
ただし、金属アレルギーを持っている人は要注意。プラチナの強度を安定させるための「パラジウム」や、ゴールドの色味を調節するための「ニッケル」は、金属アレルギーの症状を引き起こす可能性があります。
見た目の美しさ、変形・変色のしにくさはもちろん、金属アレルギーの起こりにくさなど様々な観点から、婚約指輪におすすめのジュエリー素材を厳選し、ご紹介いたします。
婚約指輪におすすめのジュエリー素材
- プラチナ
- 婚約指輪の定番で、今でも最も多く選ばれているプラチナ。熱に強く、品質が安定していて酸・アルカリ・水銀などに反応して変色したり歪んだりすることがないので、日常的につけることの多い結婚指輪にも多く使われています。
- ゴールド
- プラチナの次に婚約指輪の素材として選ばれているゴールド。素材が柔らかく傷つきやすい純金ではなく、14kや18kが多く使われます。また、ゴールドは配合する金属の割合によって「ホワイトゴールド」「イエローゴールド」「ピンクゴールド」など、いろいろな色を選ぶことができるのも魅力です。
- ジルコニウム
- 銀色の素材で独特の光沢があり、プラチナより軽く、アレルギーフリーであることから、婚約指輪を日常的にはめていたい人や、金属アレルギーを持つ人に多く選ばれている素材です。酸やアルカリにも強く、とても丈夫な素材であることや、発色のバリエーションも多いので豊富なデザインを楽しむことも可能です。
- チタン
- プラチナと同様の強度を持ち、海水や温泉につかっても変色せず、アレルギーフリーであるという特徴から、普段使いの指輪に多く用いられる素材です。また、つけていると疲労が回復したり運動能力が高まったりするという説もあります。
- タンタル
- 濃いダークな色合いで、重量感がある素材です。硬度が強いことから加工が難しく、取り扱いのあるジュエリーブランドはあまり多くありませんが、酸や摩擦に強く、その独特の重さと質感と色味から熱狂的なファンもいます。こちらもアレルギーフリー素材です。
婚約指輪の人気素材ランキング
「ゼクシィ結婚トレンド調査2018調べ」によれば、全国で婚約指輪を購入した人のうち、素材に「プラチナ」を選んだ人は86%、「ゴールド」は9.8%、「プラチナとゴールドのコンビ」は1.6%、「その他」は無回答を含め2.5%でした。
いろいろな素材が選ばれるようになってきたとは言え、やっぱり王道のプラチナが全体の8割以上を占める結果となっているんですね。
プラチナのPt900・Pt950・Pt1000って?
婚約指輪の素材として根強い人気を誇るプラチナには、その純度にいくつかの種類があります。
- プラチナの純度をあらわす数字
- Pt1000
- Pt950
- Pt900
- Pt850
数字が多いほど純度が高いことを表し、Pt1000は純度100%のことですが、実際には100%のプラチナというのは存在せず、最大でも99.95%だそうです。この中で婚約指輪や結婚指輪に最も多く使用されるのはPt900やPt950で、Pt1000が使われることが少ない理由はその強度と色味にあります。
指輪は手の指につけるものなので、注意していても知らない間にどこかに当たったり重さがかかったりするものですよね。特に柔らかく粘る特性を持ったプラチナは、付け心地がいい反面、純度が高くなればなるほど強度が弱くなってしまいます。そのため、毎日つけることの多い婚約指輪や結婚指輪には、プラチナに他の金属を混ぜたPt900やPt950のほうが強度の面において信頼が高いということなのです。
また、色味についても婚約指輪や結婚指輪は明るく輝くイメージです。そのイメージを保つためには、白い金属を混ぜてプラチナの黒みがかった色を抑える必要があります。つまり、色に関しても強度についても、他の金属を混ぜたプラチナのほうが婚約指輪や結婚指輪の用途やイメージに向いているということですね。