福岡の結婚式にまつわる風習やしきたりについて詳しく紹介しています。
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  1. 福岡の結婚式の風習・しきたり

福岡の結婚式の風習・しきたり

お祭りやお祝い事などにおいて伝統的な歌や合いの手が多く残る福岡ですが、嫁ぎ先からの贈り物やしきたりなど、意外と地元の人でも知らないことが多いのではないでしょうか。こちらのページでは、福岡の結婚式にまつわる風習やしきたりについて詳しく紹介しています。

福岡県の結納のこだわり

福岡県の結納のこだわり

全国各都道府県地域によって、結婚式に関する風習や昔からのしきたりはいろいろありますよね。古くから続いて来た大仰な儀式は略式化され、カジュアルになっていっている現代でも、婚姻にまつわるものはやはり今でも変わらず守り続けられているものも各地にたくさんあるようです。

福岡県でも結納の代わりに両家の顔合わせとして食事会のみを行うというケースも増えてきているようですが、やはり結納をきちんと行う家もまだまだあります。福岡県では大安吉日を選んで、婿方の両親・本人・仲人夫妻が以下の結納品を持参して嫁方に行くのが正式な結納です。

茂久録(もくろく)
結納品の品目と数を記したもの。
御熨斗(おのし)
長生不死の象徴であるアワビを干して長くのばしたもの。
寿恵広(すえひろ)
純白無垢の扇子。潔白無垢であることと末広がりの繁栄を願う。
小袖料(こそでりょう)
結納金を包んだもの。平均で100万円(給料の3ヶ月分)。
寿留女(するめ)
長期保存に耐える食品として不時の備えを固める意味を持つ。
子生婦(こんぶ)
子孫繁栄を願って贈るもので「よろこぶ」の意味もある。
家内喜多留(やなぎだる)
家内の円満を願って贈る酒や酒の入った樽のこと。
家慶鯛(かけだい)
鯛か鰹節を贈る。
御知家(おちや)
一度だけ他家に移ることでよい家庭を築くことを願って贈るお茶。

略式では「酒一升」「鯛一匹」「お茶」を持参して行くのが一般的で、お茶を添えるのが福岡の特徴です。お茶を贈るのは、お茶の木が逆境に耐え長寿であること、そして若いときに一度だけ移植して2つの根が1つに固まっておいしいお茶を作ることなどになぞらえて、長く力を合わせて幸せな家庭を作るようにという願いが込められていると言われています。また、結納のお茶は番茶が用いられますが、番茶は一度しか出ないことから、「家を出ていくのは一度だけ」という、出戻りを防ぐ意味も含まれているそうです。

福岡県の結婚式で披露される「祝いめでた」

福岡県の結婚式で披露される「祝いめでた」

「祝いめでた(博多祝い唄)」は、櫛田神社のお祭り「博多祇園山笠」の最終日に一番山笠が櫛田に入るときに歌われる民謡で、結婚式などのお祝いの席では必ずと言っていいほど歌われます。歌詞は1番から7番までありますが、結婚式では3番まで歌われるのが一般的です。歌詞を一部ご紹介しましょう。

祝い目出度の若松様よ 若松様よ
枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる
エーイーショウエ エーイショウエ
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

こちの座敷は祝いの座敷 祝いの座敷
鶴と亀とが舞い遊ぶ
エーイーショウエ エーイショウエ
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

出典:https://www.hakata-yamakasa.net/

そしてお祭りでも結婚式でもこの「祝いめでた」が歌われるときには必ずセットで行われる「博多手一本」。関東や関西で行われる一本締めや三本締め、一丁締めなどと似たようなものですが、これが初めての人は少々とまどうかも知れません。

# 「よ~お」(パンパン)
# 「も~つっしょ」(パンパン)
# 「よ~と三度」(パ・パンのパン)

出典:https://www.hakata-yamakasa.net/

上記の3段目の「よ~と三度」の後のパ・パンのパンが難しく、転勤で博多に移り住んで来た人などは宴席などで戸惑うことも多いようですが、やり直しをすると縁起が悪いとされていることから、1回で成功させなければなりません。他の地方から福岡県での結婚式に参加する方は、練習しておいたほうがいいかも知れませんね。

「嫁ぶり」ってどんなもの?

「嫁ぶり」ってどんなもの?

福岡では結婚して最初に迎える初正月に、婿方の実家から嫁方の実家へ「ぶり(鰤)」を贈る習慣があり、これを「嫁ぶり」と言います。「よか嫁ぶり(いいお嫁さんっぷり)です」という意味と、「大切なお嬢さんをいただきまして、ありがとうございました」という感謝の気持ちを込めて贈られるこの「嫁ぶり」は、北部九州(福岡県・佐賀県・熊本県)で今も根強く残っています。

かつてはお婿さんとその両親がお嫁さんの実家までぶりを携えて挨拶に出向くのが習慣だったようですが、現在では産地直送のぶりを送るのが一般的になっています。これにはお返しは必要なく、昔はわざわざ挨拶に出向いてもらったお礼にお膳を用意して迎えていたようですが、今はぶりが送られて来たら電話かハガキでお礼を伝えます。

嫁ぶりは丸1本を贈り、贈られた嫁方の家でさばいて食べるのが通例でした。ただ最近は核家族化が進んで食べきれない量であること、ぶりをさばく出刃包丁などを備えていない家庭が増えたことから、3枚おろしの状態で贈るケースも増えています。ただし食べきれないだろうから・・・と気を使って代わりにお金を包むというのはNGで、サイズを小さくしても3枚おろしにしても、やはり贈るべきはあくまで「嫁ぶり」。これが送られてくると、娘を嫁がせた側は「嫁ぎ先で大切にされているんだな」と思って安心する、という風習は変わらないようです。

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